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あまり早くに繁栄を経験すると何が正しいかがわからなくなる。

ラッキーな繁栄は再現性がない。

芸能界には俗に一発屋と呼ばれる人たちがいます。一芸を運良く取りあげてもらえて注目を浴びることができた人たちです。こういう人たちの中には、この期を利用して、予め準備していた自分のやりたかったことにシフトしていく賢者もいますが、ほとんどの場合は文字通り「一発」で消えていきます。

トレードにもビギナーズ・ラックがあり、恐れを知る前の初心者は、なぜか勝ちまくりますが、1回でも痛手を喰うと、もう二度と起こらなくなります。ビギナーズ・ラックは再現性がないので、意図して同じ幸運を引き寄せることはできません。

運で勝つことほど、本来、賢者になるべく人を愚者にしてしまうものはありません。僕はFXを始めるとき「ラッキーは要らない」と固く思っていましたのでビギナーズ・ラックは起こりませんでした。

そう思ったのには理由があって、僕は30代前半の頃、たまたま時流に乗れて、事業で小さな成功を手にして、いい気になっていた時期がありました。運で成功しただけなのに、自分の力だと勘違いしていました。

なんの根拠も無い自信に満ち溢れ、勢いだけで再現性など全く考えませんでした。今から思えばホントにムダな浪費をしてしまいました。あのお金を再投資していれば、その後、お金に困ってFXを始めることもなかったと思います。

わけもわからずうまくいったことは、わけもわからずうまくいかなくなります。

ラッキー貯運をする。

本当にラッキーが必要なのは、大きく羽ばたく準備ができた、そのときであって、今ではありません。それまではラッキーを無駄遣いせずに貯運しておくべきです。

トレードでラッキー貯運する方法は簡単で、ときかくルール通り負ければいいのです。ルール通り負ける度に貯金は減りますが、代わりに貯運は増えます。貯まったラッキーは、あなたのXデーまでとっておきましょう。

一番ダメなのは、ルールを破って勝つことです。これをやると一時的に貯金は増えますが、貯運は減ります。そしていつか、すべての運が尽き果て、相場から退場していきます。

ルールで勝てたものは再現できますが、ラッキーで勝てたものは再現できません。

無計画なナンピンが幸いしてプラス決済した人が「ラッキー!」と叫ぶのを横目に見て、可哀想に思えるようになったらトレーダーになるための心構えができている証拠です。

逆境は人を賢くする。

人間は一度死ぬような目にあうと、さすがに次からは、そうならないように気をつけるものです。僕はかつて十数年保有し続けた事業(ポジション)を損切りしています。

運やお金のつながりだけの人脈に依存し、再現性など考えなかった結果、そうなってしまったのだとわかっていたので、次に何かを始めるときには、それらの脆い要素に左右されない方法でやろうと心に決めてました。

トレードも同じで、運や外部からの情報まかせではうまくいきません。自分を納得させることができるのは自分の行動だけです。自分だけの答えがほしいなら、自分で見つけるしかありません。自分で出した答えは一生ものの財産になります。

ルール通り負けると、貯金は減るが貯運は増える。

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